2005年06月21日
今後の日本の課題は、個人戦術の向上なのかもしれない。
ここ数年、特にトルシエ以後に自分の中でもやもやしていた。
これまでユース代表や、五輪代表が負ければ理由として
いわれるのは二つしかなかった。
「監督が悪い」
「選手のレベルが低い」
まあ間違ってはいないのかもしれない。良い成績を修めることが
出来なかっユースの西村氏、田嶋氏、五輪の山本。彼らが有能だったか、
といわれると微妙なところだし、小野伸二、中村俊輔、柳沢敦らを擁した
シドニー世代に比べれば、大久保嘉人、今野泰幸、阿部勇樹あたりの
アテネ世代はやや劣勢を否めないところかもしれない。
それならば「じゃあどうすればよいのか」って話になるわけだけど
・欧州から良い監督を呼ぶ
・才能のある世代を待つ
・協会の育成制度の見直し
・Jのレベルアップ
案としてはこのあたりになるのかな。自分もかってはそう思っていた。
ペケルマンのような優秀な指導者にユース世代を全部委託するとか、
代表からユースまで統一した指導をさせるべきだ、とか。
でも最近感じつつあるのだが、高望みしててもしょうがないのかなと。
それにこのやり方は外れた時、取り返しのつかないことになりそうだし。
だってさ、トルシエが何故あそこまで成功できたかといえば、才能ある
若手をユースから一環して指導したおかげで全てのカテゴリーで
同じ戦術を植え付けることが出来たのが大きい。
海外組も当時は中田英寿、小野伸二、高原直泰、川口能活ぐらいの
もので、より多くの選手に時間をかけて戦術をたたき込むことが出来た。
あれだけ時間をかけた結果がシドニー五輪ベスト8、
日韓W杯ベスト16だったわけ。
でも、今はJで抜きんでたら海外へ…という流れが一般化しつつある。
国内組、海外組、という流れが生まれてくるのは必然的なことで、
組織戦術があまりに未熟過ぎる、という批判が出てくるわけだけど
中澤や今野までが海外に出かねない昨今、誰が監督をやろうと
この問題は劇的な改善を見ることはないと思うんだ。
もちろんもう少しマシなことできんのかジーコって突っ込みは正しいし、
あれだけ時間をかけてあのザマだった人間力は充分に批判されてよいけどね。
そうなると、TENさんの指摘通り、選手個々が自主自律性を高め、
個人戦術をある程度体現できるようにならなければ、今後は難しく
なってくる気がする。
海外サッカーを主に見る人は、「すぐ監督のせいばかりにして、
選手が下手なだけだよ」という批判をすることが多い。
当初はただの海外厨かと思ってたんだけど、W杯予選期間中の
何でもかんでもジーコのせいにしようとする一部の風潮、
WYのクマ氏ね祭りを見ていると、案外一理ある気がしてきたんだよね。
「選手の技術が下手なのではなく、選手の戦術理解能力、遂行能力が低い」
という意味なのだとしたら。(クマーが相当にアレなのは間違いないが)
少なくとも、ずっと使われ続けるにも関わらず、進歩があまりに
見られない一部選手は相当に頭が悪いと思わざるを得ないし。
確かなのは、ジーコは2006年一杯で退任するかもしれないが、
五輪やユースに関しては今後も日本人監督だろうってこと。
(次のフル代表監督が全てを兼任するとかでなければね)
今まで監督未経験ばかり連れてきたような協会が、わざわざ
外国人を招聘するとは思えない。そして監督はまたクマー
かもしれないし、日本の指導者で有能な人はまだまだ少ない。
大した変化はない、あるいはもっと酷くなるかもしれない。
選手と違って、指導者が海外からオファーが来るようなことは
当分なさそうだしね。
話を今回の大熊ユースに限っていえば、宮本らが最終的に
自分たちで判断をしたことでW杯ベスト16を果たしたように、
ユースもきっと大熊の指示を超えた判断をしなければ上に
いけないんじゃないかな。ちょっとまだ厳しいかもしれないが。
目指すべきは、選手が海外だらけで戦術練習に殆ど時間がとれず、監督が
多少アレであっても常に一定の成績を残せる代表。そのためには
やはり個人がもっと自律性、個人戦術を上げていくしかないのかなと。
そう考えるとドイツW杯ベスト8という目標に関してはともかく、
トルシエである程度代表の戦術としては行くべきところまで来た今、
次のステップ「自分たちでもっと考える」というタスクの
監督とジーコは逆説的に正しかったのかなのかもしれないですね。
まあ、キャプテンや技術委員会がそこまで考えて選んだとは
思えませんが…w
投稿者 たか : 16:53 | コメント (0) | トラックバック (1)
コメント
コメントを送ってください