2005年12月13日

Jリーグ 入れ替え戦第2戦 柏レイソル-ヴァンフォーレ甲府

これもまさに今更感ありありですが。
ようやく録画をみたので。
無駄に長いので念のため。

柏はクレーベルがトップ下に入り、大谷と大野が上がり目の
ボランチで、下がり目のスペースを怪我を押して出場した
明神が埋める形の3ボランチ。システムを4バックに変えて
左から平山、永田、土屋、波戸。2トップはレイナウドと矢野。

甲府は出場停止が解けた杉山が右サイドバックに入り、
第1戦で同ポジションをつとめた山本が左サイドバックに回る。
後は第1戦と全く同じメンバー。

お互い立ち上がりの入り方は悪くなかったと思う。
柏がやや受けに回ったのが少々意外だったけれど。

しばらくはサイドでの攻防が続く。波戸が左ウイングの長谷川
をよく抑えていたが逆サイドは甲府の石原が快足を飛ばす。
中央は明神と甲府ボランチ奈須がプレスをかけあう。
やや甲府の攻めが目立つもののほぼ互角の展開。

それが崩れたのが10分、右サイドからの石原のクロスを柏が跳ね返したが、
そのこぼれ球を杉山がダイレクトボレー。明らかにシュートを狙った
ものだったが、バウンドしたボールはなんとバレーの足元に。
飛び出す南よりも一瞬早くコンタクトしたバレーがプッシュ。
甲府がラッキーな先制点をあげる。

この1点が柏をおかしくした。トータルで2点の差がついたものの、
2点とればイーブンになるし、時間もまだ80分も残っていた。
まだあわてる段階では全くなかった。

にも関わらず大谷、大野のボランチが前がかりになる。
結果明神だけが中盤のスペースを埋めるはめになった。
明神はそれでもしばらくは奮戦を続けていたけれど。

柏はクレーベルが攻め専念のトップ下。ボールをよいところで
持つものの、無駄に持ちすぎては自らチャンスをつぶす。
レイナウドは動かないし、矢野も二人と呼吸があわないのか
裏を狙う動きも少なく、途方に暮れている感じ。

人だけが前線に増えてるわりにはボールのだしどころに困るような
攻めが続く。チャンスとなるのはクレーベルやレイナウドが
個人技で突破したときのみ。焦りがますます顕著になる。

そしてボランチが前目になったことにより、左サイドバックの
平山が壊滅状況となる。元々立ち上がりから石原に劣勢を強いられて
いたけれど、この日スタメンとなった杉山新が石原をどんどん
追い越していく。時折甲府はトップ下藤田やボランチ倉貫などまでが
フォローに入る。

平山は守備力が高いほうではないし、数的不利を受けた柏の左サイドは
完全に崩壊する。これは甲府のスカウティングの勝利だし、柏も
それに対して何らかの対策を立てるべきだ…と思っていた27分。
やはり右サイドの攻撃から平山が石原を倒してしまいPK。

判定自体は微妙なものだったけど(この日の岡田主審は立ち上がりから
不安定なジャッジを連発。柏はファウルを全くとってもらえず、
目の前のハンドなどを見逃していた)時間の問題でもあった。
これをバレーが決める。甲府は大きな、柏にとって痛すぎる2点目が入る。

その後柏も散発的に攻撃を仕掛けるものの得点を奪えない。
そしてこのあたりからバレーの素早い動きを柏ディフェンスが捕まえることが
出来なくなっていき、ファウルを連発。その後も甲府がやや押し込む展開
のまま前半終了が近づく。

と、ここで柏が矢野をフランサに交代。ハァ?
今シーズンほとんど出場していないフランサをこのタイミングで投入。
スタジアムが異様なざわつきを見せる。確かに矢野はほとんど何もでき
なかったけど、彼だけのせいではないと思うが…。前半はそのまま特に
見せ場もないまま終了。

後半立ち上がりから大谷を宇野沢に交代。フランサとレイナウド、
宇野沢の3トップに。しかしフランサもクレーベルも動きが鈍く、
柏は早い攻撃が仕掛けられない。レイナウドと宇野沢の個人での打開が目に付く。

そして柏を悪夢が襲う。右サイドでの競り合いで永田がタックル。
ボールの奪い合いの中の正当なタックルに見えたが、岡田主審は
迷わず2枚目の黄色を掲示。永田は退場。スタジアムが静まりかえる。
柏はすぐさま平山を小林祐三に交代。土屋-小林-波戸の3バックで
対応する。

それでも52分。ペナルティエリアで粘ったフランサが倒れながらパスを出し、
宇野沢がそれを競ったこぼれ玉をレイナウドが叩き込む!
後半立ち上がりの得点。これで2点差に迫る!盛り上がる柏ゴール裏。

しかしその直後の53分。キックオフからワンタッチで早いパス回しで
ゴールに迫っていく甲府。一人少ない柏は緩慢なプレスをかけては
かわされていく。そしてやや右寄りにポジションを移したバレーが
プレスをかけた小林祐三より一瞬早くゴール右上に突き刺す!
この3点目で勝負は完全に決した。

後はもう虐殺そのもの。柏は明神が完全にスタミナ切れ。中央での
プレスがかからなくなり、サイドを自由に使われるようになる。
トップ下のクレーベルも途中足を痛め運動量がさらに激減。
にも関わらず攻撃時はほとんどが下がらない。結果、カウンターでの
バレーをDFが1対1で応対することとなった。まともに防いでいたのは
土屋だけで、波戸はバレーのスピードに対応できずほぼ一発でかわされる
繰り返し。かくして6-2という戦前の予想をくつがえす結果となってしまった。

この試合のポイントはまず柏の左サイド。前回の増田もそうだったが
柏の左は元々守備に難があった。その対策としての4バックだったのだろうけど
慣れないシステムと本職ではない平山に任せたことがより事態の悪化に
拍車をかけたように思う。早めの失点によりボランチの守備意識が急速に
軽くなったことも無視できない。永田の退場の遠因ともなったわけだし。
石原と杉山が素晴らしかったことは事実で、個人的には影のMVPだと思う。

次に柏のトップ下と2トップ。クレーベルは巧い選手だけどボールを
持ちすぎるし、彼を追い越す動きもなかった。全般的に柏は甲府と
比べるとフリーランがほとんどなかった。クレーベルを真っ先に
代えるべきか、ボランチに下げるべきだったと思う。
スペースがない中でもレイナウドは奮闘していたけれど、岡田さんの
微妙な判定にことごとくファウルをとられ、最後はやる気をなくしてしまった。

フランサは独特のボールタッチと技術の高い足技で何度かチャンスを
演出したものの、ボールをもつと大抵止まってしまうこと、
周りの味方も彼のプレースタイルを理解していないのか、連携が
あわないことが多かった。もう少し早く獲得していればおもしろい存在に
なった気もする。

いずれにせよ、大一番で試すには早野の起用はあまりにギャンブルだった
ように思う。ヴェルディを降格に追い込んだ日本人だけの布陣を見たかった。

甲府は倉貫がもの凄い運動量で広いエリアをカバーしていたし、
藤田健の正確なパスだしと絶妙のタイミングでの裏の飛び出し。
石原&杉山の矢のような右サイドの攻め。そしてスピードとシュートの
正確性に秀でたバレー。この攻撃力は間違いなくJ1で通用する。

ただし選手層の薄さは致命的だし、バレー、藤田への依存度が
高すぎるのも不安材料。アライール、秋本のCBでは
J1ではちょっと厳しいように思う。予算もそれほどの増額は望めない。
それでも今までの昇格組とは一線を画した個性的なチームだと思う。

ヴァンフォーレ甲府。J1昇格本当におめでとうございます。
来年小瀬に行くのが楽しみです。バレーが残留することを祈ってます。
ただ一つ文句をつけるなら、終電があまりに早いのだけは何とかして下さい。
あと、甲府駅近くに漫画喫茶を作って下さいwww

レイソルについては別途エントリーで書きます。

投稿者 たか : 16:58 | コメント (0) | トラックバック (0)

このエントリーのトラックバックURL

http://www.yarukinonaihibi.net/mt/mt-tb.cgi/1219

コメント

コメントを送ってください




ログイン情報を記憶しますか?

(スタイル用のHTMLタグが使えます)