2006年02月21日
野洲高校山本佳司監督インタビュー
凄い面白いのでおすすめ。
多分3回構成と思われる。
高校サッカーであれだけのテクニカルなサッカーを
披露してくれたのは、静岡学園以来だと思うけれど、
山本さんはレスリング部出身で、学生時代はサッカーと
まったく縁がなかったらしい。自分自身で現役経験が
ない人があのクリエイティブなサッカーを構築できる
ってのは興味深いし、面白いですね。
個人的に感銘を受けたのは以下の文章。
青木孝太が、(カタール国際ユース大会の)U-19代表に行く前に
「吉田監督に何を言われても前向いて仕掛けろ。後ろになんかボール下げるな」
と言った。(ストライカーを育てるには)シュート打たせているだけでは無理。
結局、日本人が行き詰まるところは、プレッシャーが掛かったら慌てるから、
シュートを外す。キックの技術が低いというレベルじゃない。 海外の選手は、
敵が寄せてきても、あんまりストレスを感じずに、それなりのスピードやけど、
コースを突いて打ってくる。日本人は慌ててマックスでシュートを打つから。
「入ったらいいな」という感じでシュートを打つ。余裕が全然違う。最後の
ぎりぎりのところで、技術で何かできるくらいの余裕があれば、チャンスに
シュートは決まる。
それは中盤の選手も同じで、プレスが掛かってきたら、「ヘタうつな。蹴れ」
とか言われて、そこで(ボールを)取られるよりはもっと高い位置で取られた方
がいいやろというような選択肢を迫られているからあかん。そういう局面を
何とかしようとするから、本人の工夫が生まれるし、自信が生まれる。
セオリーはあるけど、「そこで何を考えたか」がないのに、約束通りクリアしろ
とかだと判断をしてない。自分がコントロールできるかできんかという状況で、
「ここはこうするべきや」と判断したクリアと、「ここは蹴っとけ」みたいな
決まりごとでクリアするのとは全然意味が違ってくる。
日本人はシュートが下手だ。ってのは以前からよくいわれていたことで、
それに対しての回答ってのは
「シュートの技術が下手くそ」
それはわかるし、実際そうなんだろうと思う。でも、それに対しての
回答が「シュート練習が足りない」こんなことを未だに主張する人が
沢山いることが以前から全然理解できなかったんですよね。前にもどこかの
エントリーでとりあげましたが。
日本人はシュート練習大好きな人ですからね。自分たちでもやるし、練習でも
必ず、居残りでもある。試合前にだってやる。少なくともシュート練習が世界と
比べて不足してるとは全く思わなかった。むしろどんなシチュエーションでも
自信をもって打てる技術と自信、余裕があることこそが大事なんじゃないか、
そしてそれには何が必要なのかなって疑問だったんですよ。
山本さんのインタビューは自分の疑問に対しての一つの大きな回答でした。
それはやはりシュートを打つときのプレッシャーにも対応できる身体の使い方
だったり、伸びた足を交わす足技だったり、1対1の局面でシュートコースを
作る技術だったり。そういう技術に裏打ちされた「自信」があってはじめて
良いシュートを打てるんではないかと。日本選手がゴール前でバタバタして
しまうのは、プレッシャーに弱いというよりは、フィニッシュに対する自分の
能力に対する自信の無さの現れなんじゃないのかなあと思うんですよ。
実際今の日本で「上手いなあ」ってシュートを打つのって大抵中盤の選手
なんですよね。バーレーン戦の小笠原だったり、アジアカップオマーン戦の
中村俊輔だったり。それは彼らがシュートをリリースするときに、少しくらいの
プレッシャーなどものともしない自分自身の技術への自信があるかに違いない
わけで。
今の日本でストライカーに求められてるのって、ポストが出来る高い身体能力
だったり、裏をとる技術だったりしますが、国際大会で1人で抜け出すシーン
とか、フリーでシュートを打てるシーンってあまりないし、むしろペナルティ
エリアで回りに囲まれた状態の中でいかにシュートを枠に飛ばせるか、
点がとれるか、で日本の成績ってのは全然違ってくる筈だと思うんですよね。
組織力に関してはトルシエ時代である程度のレベルまで達したと思うし、
FWだけじゃない、選手全体としてのテクニックとしての技術の向上について
再確認してもよい時代になってきたように思います。こればっかりは数年かけて
やっていかないと結果が見えてこないものだけれど。でも、いつの時代にも日本に
欠かせない選手ってのは、「技術があって、頭の良い選手」だと思う。
投稿者 たか : 11:00 | コメント (0) | トラックバック (0)
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