2006年06月28日

ジーコジャパン検証その2~監督編中編~「ジーコジャパンの功績」

選手主導による判断力、個人戦術の向上。

ジーコジャパン最大の功績ともいっていいと思います。

守備陣のリーダーであった宮本が事あるごとに語っていたのは
「守備の指示は殆ど無し」
わかっていることとしては

・両SBが同時に上がるな
・真ん中は余れ、オフサイドを取りにいくな
・ダブルボランチは同時に上がるな

これだけだったとはさすがにないとは思いますが、
細かい約束事がなかったのは明白です。
就任当初のチームはニ列目から突っ込んでくる選手の
ケアが皆無だったこと、三都主の守備が一時期
全く向上しなかったことからも明らかかと。

宮本や福西が中心になったと推測されますが

・三都主はある程度守備は目を瞑る
(中澤のカバーリング前提)
・オフサイドは展開によっては取りにいく
(初戦の豪州戦)
・展開によっては加地を下がり目で4バック気味で守る

などの対応を行いました。
オートマティズムがろくに無かったチームとしては
守備面ではかなり健闘したといえるのではないでしょうか。

ディフェンスリーダーであった宮本の守備能力の批判が
根強かったものの、彼がいなければチーム戦術自体が
成立しないことを誰よりもジーコと彼が一番わかっていたからこそ
不動のレギュラーだったと思うのですよ。

攻撃に関しても、セットプレーのパターン練習や
シュート時のシチュエーション練習、そして本大会直前に
行われたカウンターからの早い攻撃を仕掛ける練習以外は
紅白戦が殆どだったと聞いています。何せブラジル戦を
戦術練習無しで望むチームですから…w

強調したいのは、今回の代表チームで選手が自分自身の判断で
行ったことは、今後の代表チームでどんな戦術が採用されたとしても
必ず生かされるということです。例えばガチガチのオートマティズム
で固められたチームで、試合の中で流れが停滞したとき、
何か変化をつけたいシチュエーションが出てきたとします。

そういう時に戦術をひたすら遂行するだけのイエスマンでは
何も期待は出来ないでしょう(それが悪いとも言い切れないんだけどね)。
自分なりの判断で動ける選手が求められるわけで。

極端なことをいえば、理想は監督が立ってるだけでも自分たちの
判断で大まかに戦うことが出来ること。それこそが日本代表が目指すべき道。

かって、Jリーグオールスターで対外国人選抜という試合が組まれていた
時代がありました。日本代表の強化が目的だったわけですが、毎回感心
していたのは初めて組んだはずの彼らが数十分もしないうちに息のあった
コンビネーションを披露してくれること。

それは彼ら自身が高い個人戦術能力を要していて、ポジションなりに
自分たちのやるべきこと、やれることを瞬時に理解できるからこそできる
賜物だと思うのですよ。いくら戦術的に優秀な監督を呼んだとしても、
選手たちの引き出しが少なければ約束事以上のことは出来ないわけだし。

オフト以降、こういう試みを代表で試したのは間違いなくジーコが
初めてだったわけで、意識してやったのかどうかは別にしても
これは高く評価してよいと思います。

アウェーに動じないチーム

ジーコジャパンについて、仲間内でよく語られた言葉があります。

「サポーターを必要としないチームだよな…」

何せホームよりもアウェーのほうがリラックスしてる選手がいたくらいですから。
トルシエ時代と比べても、ホーム開催の割合がかなり多かっただけに、
海外組の経験と影響がかなり大きかったのでしょう。

普通にJに所属しているとアウェーを体験できるのはA3やACL、
そして代表でしかありえない。その結果審判のJ基準とかけ離れたジャッジ。
劣悪な環境、フィジカルコンタクトなどに苦しむのが常だったわけですが
そういった違いにとまどいを全く見せなかったのは頼もしかった。
予選ではテヘランで唯一敗戦を喫しましたが決して力負けしたわけではなかったし。

アジアカップ、コンフェデ杯、最終予選と、アウェーでのチームの雰囲気は
非常によかったそうですし、この点に関してはジーコのモチベーション
コントロール能力は非常に高かったと思っています。
逆をいえば、「ホームで何が何でも勝つ」という意気込みを感じることが
出来なかったのも事実で。その点は正直物足りませんでしたが…w

功績は他にもいろいろあると思うんですが、それ以外は誰か見つけてください(汗)
次回は失敗について。

投稿者 たか : 17:12 | コメント (0) | トラックバック (0)

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